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ポーランドについて2
半世紀前のポーランドでは、社会主義の下で貧困がはびこっていました。ホテルの食器はアルミ製で、硬貨もすべてアルミで作られていたように思います。砂糖はまさに貴重品で、私を歓迎してくれた家では、特別に入れたコーヒーを提供してくれましたが、その甘さには驚きました。親切な気持ちは理解できますが、飲むにはあまりにも甘すぎました。そんな遠い日々を、たまに思い出すことがあります。
当時、ブラックマーケットが存在し、ポーランドの通貨を法外な価格で西側の通貨と交換してくれる人々がいました。これは違法行為であり、見つかれば罰せられることがありました。そのため、外国人を利用して交換を行うことが一般的でした。特に日本人などは、外国人として簡単に見破られるため、声をかけられることが多かったです。なぜ西側の通貨が必要だったのかというと、それは西側の有名ブランドの製品を購入するためでした。そのようなブランド製品は、西側の通貨でしか手に入りませんでした。今では存在しないドルショップも、当時は生活の一部でした。現在のポーランドは古い伝統を大切に守り近代化を進めています。